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zoom RSS バイロン・ケイティのワーク3

<<   作成日時 : 2010/09/14 22:45   >>

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 こんにちは。今日は、バイロン・ケイティのワークの3回目です。

 私がバイロン・ケイティのワークを始めてからしばらくして、自分の中でいくつかの発見がありました。今日はその1つとして、認知療法という心理療法の意味を初めて理解したことを挙げたいと思います。

 認知療法とは、アメリカの精神科医であるアーロン・ベックが50年ほど前に生み出した心理療法です。ベックは、精神分析を専門とする精神科医でしたが、患者を診察しているとき、患者の頭の中には、本人もほとんど気付かないような思考が浮かんでおり、そうした思考が感情を引き起こしていることに気付きました。たとえば、ある女性は、「私は彼を退屈させているのではないか」という思考を不安感の前に抱き、別の患者は、「セラピーなんて役に立たない。私は悪くなるだけだ。」という思考を、悲しみを感じる前に抱きました。こうした思考は患者の意思とは無関係に生じ、しかも、現実とはかけ離れたものでした。ベックは、こうした思考を患者が修正する手伝いをすることによって感情が好転することに気付き、このようなアプローチを認知療法と呼ぶことにしました。認知とは、ラテン語で思考を意味し、そのために、認知療法と呼ばれることになりました。

 バイロン・ケイティもまた、ベックが気付いたことと同じことに突然気付いたのでした。思考が感情を形成していて、思考が検証されることによって感情が和らぐということに。その意味では、バイロン・ケイティのワークは、認知療法の一種と見ることもできますし、実際、最新型の認知療法と呼んでいる人もいます。

 ただし、バイロン・ケイティのワークには、既存の認知療法にはない長所がいくつかあります。

 1つ目は方法論がパターン化されてシンプルになっていることです。認知療法の場合、怒り、不安、憂うつなど、様々な感情に対して、何冊も認知療法の本が出版されています。それくらい認知療法の手法は多様化しています。ところが、ワークの場合、4つの質問と置き換えだけで、どの感情にも対処できますし、人間関係にも使えます。既存の認知療法だとこれほど便利ではありません。
 2つ目はセラピストがいらないことです。認知療法は、1対1のセラピストによるカウンセリングが中心で、その分コストが高くなります。ところが、ワークの場合、数十人相手に教えるのが通常ですし、いったんマスターすれば1人でもできますし、専門家でない友人などと一緒に行うことができますので、コストは安くなります。
 3つ目は心の病気でない人にも使いやすいことです。認知療法も心の病気でない人が習得することは可能ですが、ほとんどの人はモチベーションが起きません。これに対して、ワークの場合、人間関係にも使えるので、心の病気でない人にも使いやすいのです。心の病気でない人でも、嫌いな人の一人や二人はいるでしょうから、その人についてワークをすればいいのです。
 4つ目は、以上の点とも関連しますが、企業研修や学校教育の場で教えることができることです。職場や学校での人間関係の改善、うつ病の予防などに、ワークが使える可能性があります。
 5つ目は、既存の認知療法がうまく行っていない人のサポート役をワークが果たす可能性があることです。私は、かつて、ノート数冊分に渡って認知療法を自分でやったことがありますが、結局うまくいきませんでした。ところが、ワークは、やったとたんにうまくいき、しかも、ワークをやったとき、認知療法の本質を心から始めて理解することができるようになりました。私の例をどこまで一般化できるかどうかわかりませんが、認知療法がうまく行かない人にワークが希望を与える可能性はあると思います。

 以上のとおり、バイロン・ケイティのワークは、うつ病の代替療法などとして効果的である可能性があるのですが、残念ながら、ワークを作ったのがカリスマ主婦であるためか、このメソッドは精神医学や臨床心理学の世界からはほとんど注目されていないのが現実です。もっと注目してもらい、統計学的に見て効果があるかどうかを検証し、効果が明らかにされれば、日本国内でもこれまで以上に広めていくことが期待されます。もしかしたら、セドナメソッドと並んで、日本のうつ病患者数を半減させる切り札になるかもしれません。

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