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zoom RSS ネガティブな思考は修正できるのか?・・・認知療法がうまくいかないとき

<<   作成日時 : 2010/11/17 20:55   >>

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 うつ病などの精神疾患の治療法に認知療法というものがあります。認知療法とは、ネガティブな思考がネガティブな感情を形成するという発想に基づいて、思考を修正することによって、感情を変えようとするものです。
 私は、独学ながら認知療法に真剣に取り組んだことがあり、また、以前紹介したバイロン・ケイティのワークにも取り組みました。両方を体験した結果として思ったことは、思考を修正することはできないということでした。たとえば、「私はダメな人間だ」という思考を抱いているときに、その思考にペンで修正を加えるかのように、「私は立派な人間だ」と修正しようとしても、元の思考が消えることはありません。むしろ、認知療法の知識が中途半端にあると、「私はダメな人間だ」という思考が憂うつを引き起こしているのだということを知っているだけに、かえって、「こんな思考を抱いてはダメだ」「こんな思考は消えるべきだ」といったネガティブな思考が新たに生まれるだけで、事態は悪化していきかねません。
 思考は修正されるのではなく、手放されるのです。思考というのは面白いもので、これでもか、これでもか、と消そうとしても消えることはありませんし、この思考は合理的でないからこう変えなければダメだと奮闘しても修正されることはありません。しかし、思考は次の3つの場合には消えていきます。1つ目は、その思考に抵抗することなく、ただ、眺める、あるいは、その思考とペアになった感情と一緒にいることです。セドナメソッドにおける感情を歓迎する(認める)アプローチです。2つ目は、思考とペアになっている感情をそのまま手放すことです。これはセドナメソッドの「手放せますか?」のアプローチです。3つ目は、その思考が真実でないことをハートのレベルで認識することです。バイロン・ケイティのワークはこちらのアプローチです。思考が真実でないことをリアルに実感できたときに、思考は勝手に自分から離れていき、それとともに、ネガティブな感情も去っていきます。
 思考は修正できないということは、自分の思考を丹念に観察しているとわかります。思考は突然浮き上がってきます。そして、どのような思考が浮き上がってくるかは自分でも事前にはわかりません。そして、ワープロで文章を修正するように思考を修正することはできません。いったん浮かび上がった思考は頭の中をぐるぐるとかけめぐるだけです。しかし、その思考、あるいは、それとペアになった感情とただ一緒にいたり、その感情を手放したり、その思考の真偽を検証すれば、自然と手放されます。
 それでは、思考が修正されるのではなく、ただ手放されるだけであれば、思考はただなくなってしまうのではないか、そうしたらもはや私たちは人間ではなくなってしまうのではないかという疑問がわきます。私も完全な悟りに達したわけではないのですが、ポジティブな感情の背後には思考はないようなのです。思考は必要ないようなのです。
 結局のところ、認知療法が効果がある場合は、ネガティブな思考が真実でないことがリアルに感じられることによって思考が離れるからであって、何らかのポジティブな思考に修正されるからではないのです。これでもか、これでもかと、ネガティブな思考をポジティブな思考に修正しようと奮闘すれば、認知療法は失敗します。私がそうだったように。
 認知療法がうまく行かない人は、バイロン・ケイティのワークを試してみて、それでもうまくいかなかったら、セドナメソッドを試してみるといいと思います。ここで私が書いたことが実感できると思います。

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