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zoom RSS トラウマ体操

<<   作成日時 : 2010/11/21 21:55   >>

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今日は、私が感じた人体の不思議について書きたいと思います。

 カナダにナマステ出版(Namaste Publishing)という出版社があります。この出版社はとても興味深い本を出版するところで、エックハルト・トール(Eckhart Tolle)のニューアース(A New Earth)やパワー・オブ・ナウ(The Power of Now)といったスピリチュアルの名著を始めとして、前回紹介したプレゼンス・プロセス(The Presence Process)、更には代替医療的な本もいろいろと出版しています。そうした本の中に、David Berceliというアメリカ人の書いた「The Revolutionary Trauma Release Process 」という本があります。この本は、一言で言うと、トラウマ体操(Trauma Releasing Exercises)とでも呼ぶべき体操のやり方を書いた本です。トラウマ体操は、いくつかの体操から成り立っており、これらの体操を行うことによって、体の震えを意識的に生じさせるようになっています。基本的な発想は、人間のトラウマは身体に蓄積されており、体の震えを意識的に生じさせる体操を行うことによって、こうしたトラウマが解放されるというものです。Berceliによれば、トラウマ体操は、PTSDのほか、日常生活で生じる不安の解消などにも役に立つそうです。
 私もこの本を買って、トラウマ体操を実践しました。私自身は、PTSDと呼べるような症状はなく、また、最近はセドナメソッドのおかげか不安を感じることがめっきり減ったので、終わった後にすっきりした気分になる他は、トラウマ体操に本当にPTSD解消効果があったかどうかはよくわからなかったのですが、別な効果がありました。それは、前回紹介したプレゼンス・プロセスの実践中に起こりました。
 プレゼンス・プロセスでは、70日間のスケジュールで、いろいろと課題をこなしていくのですが、その中に、朝と晩の1日2回、吐く息と吸う息の間で呼吸を止めることなく15分間呼吸をするというエクササイズがあります。当時、私は、この70日間のプロセスの途中にいました。また、トラウマ体操も平行的に行っていました。あるとき、15分間の呼吸を行っているとき、勝手に体が揺れ始めました。震えているというよりも揺れているという感じでした。プレゼンス・プロセスでは、この15分間の呼吸の最中は、体を動かしてはならないという指示が出されています。しかし、自分の体は勝手に揺れていて、止めようにも止めようがありません。どうしていいかわからなかったので、プレゼンス・プロセスの著者のマイケル・ブラウンにメールを送って問い合わせたところ、それは良いサインで、その動きは止めてはならない、参考になる情報としてBradford KeeneyのShaking Medicineを調べてみるといいという返事がありました。そこで、このShaking Medicineの本を買ってみました。このShaking Medicineは体の自発的な揺れをもたらすことによって心身を健康にしようとするもので、その意味では、私の体の揺れは悪いことではないらしいということがわかってきました。しかし、もっと重要な情報は、Shaking Medicineの中に、Keeneyが参考にした生気術という日本の代替医療が出てきたことでした。この生気術の指導者である大隅伊久子さんにKeeneyは弟子入りしたとのことでした。ということで、図らずも、話が日本に戻ってきました。
 残念ながら、生気術のホームページはもうないようで、その情報にアクセスする方法もよくわからなかったのですが、インターネットで調べたところ、生気術に似たものとして、野口整体の活元運動というものがあることがわかりました。私はそれまで知らなかったのですが、野口整体は相当有名であり、活元運動は、石原慎太郎氏も実践しているということでした。
 そこで、あるとき、活元運動の体験会に行ってきました。予想通り、活元運動は、私が呼吸法を行っているときに起きたような体の自発的な動きを、意識的に生じさせるものでした。アメリカ人の作ったPTSDを解消するためのトラウマ体操は、日本の代替医療と同じ原理に基づくものだったということだと思います。もちろん、これは、どちらかがどちらかを真似たというものではなく、人体の持つ自然治癒力に気付いた人が洋の東西にそれぞれいたということだと思います。 
 このトラウマ体操が本当にPTSDや不安の軽減に役に立つかどうか私には確信はないのですが、仮に本当に役に立つとしたらこれは朗報です。なぜなら、このトラウマ体操は、DVDで独学できるし、100人以上に同時に教えることもできるからです。その分カウンセラーなどによる1対1の取り組みよりもコストが安くなります。また、警察や消防といったトラウマ的体験が起きやすい組織で研修として行うことにより、心の病気の予防となることも期待できます。残念ながら医学的統計学的な検証はまだ行われていないようですが、ぜひ行ってもらいたいと思います。このトラウマ体操の日本語訳はまだありませんが、早く出版されるといいと思います。


2012年5月19日 追記

上記のトラウマ体操ですが、日本語訳が最近出版されました。

デイヴィッド・バーセリ著 山川紘矢・亜希子訳『人生を変えるトラウマ解放エクササイズ』PHP研究所

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
川瀬生気法や小原生気会館とか石井式生気療法のながれはありますよ。 マルコム リッチーさんとの共書[シャーマニックヒーラー]を参照して下さい。
シュリハンドク
2012/05/03 14:24
シュリハンドクさん

コメントありがとうございます。

確かにいろいろな流れがあるみたいですね。
Yoichi
2012/05/19 11:41
こちらの記事を見て、『人生を変えるトラウマ解放エクササイズ』を購入し、エクササイズをしてみました。確かに身体が振動しました。トラウマが解放されているのかはわかりませんが、身体自体が楽になり、行動が楽に出来るようになった気がします。続けてみようと思います。

Yoichiさんは2010年以前からこれを発見し、取り組まれていたのですね。すごいですね。
海外から文献を取り寄せ、著者にもメールを送ったりという行動力に驚きました。
私はどうして海外に目を向けなかったんだろうと思います。
プレゼンス・プロセスの呼吸法も試しています。紹介していただきありがとうございます。

活元運動も体験してみたいです。自分でエクササイズや運動をすることによってトラウマが軽減されるなら良いですものね。セラピストのセッションを長期間受け続けるのはたいへんなことですし、ほんとにコスト減が図れると思いました。


yoko
2012/06/05 22:01
yokoさん、コメントありがとうございます。

トラウマ体操やセドナメソッドみたいにお金があまりかからず手軽に行えるものが本当に効果があるといいと思います。いつか効果が検証されることを願っています。
Yoichi
2012/06/07 00:27

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